とある飛空士への恋歌

>>28
あの世界では飛行石みたいな鉱物を使った「揚力装置」があるので、揚力を生み出すための翼の必要性が薄く発達しなかったのが、ティルトローターばかりな理由。
現実とは真逆で、まずティルトローター機の概念の方が先に生まれて、そこから発展して固定翼機へと移行した。

また、主人公達の国だとまだ騎士道精神が幅を利かせていて、戦闘機の運用思想ってのがティルトローター機で低速で移動しながら射手が撃ち合うっていうものになっている。
単発単座戦闘機もあるけど、固定機銃でのドッグファイトというのが騎士道精神的に受け入れがたいようで、移行はあまり進んでない。
要するに、お互いに名乗りあってから一騎打ちをした戦国時代とか、馬上槍で真っ直ぐ突っ込む戦いこそが正統だと言われていた中世欧州みたいな価値観そのままで、空中戦やってる感じ。
奇襲や後ろに付いての攻撃、一撃離脱などは「卑怯者の戦い方」とか「外道」として嘲笑の対象になるんだな。

この事が、後々取り返しのつかない事態を招く。

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